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種類 | 炭酸飲料 |
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販売元 | ザ コカ・コーラ カンパニー |
発祥国 | ドイツ |
販売開始 | 1958年( 日本) |
色 | グレープ、オレンジ他 |
公式サイト | http://fanta.jp/ |
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ファンタ(Fanta, [faːnta])は、アメリカのザ コカ・コーラ カンパニー(コカ・コーラ社)やそのグループ企業から発売されている炭酸飲料(一部例外もあり。後述参照)。
1940年、第二次世界大戦でコカ・コーラの原液を輸入できなくなったコカ・コーラ社のドイツ法人で開発された。これはリンゴジャムとチーズの製造工程中に生じる副産物から開発・製造されたもので、味は果汁入りオレンジジュース : コーラ : レモンジュース を 0.375 : 0.375 : 0.25 位の割合で混合したものとされている。当時、この味に慣れ親しんだ世代のドイツ人の間ではシュペツィという名称の飲み物として名残りが残っている[1]。ブランド名の語源は、ドイツ語。商品名を決める会議で主任が「想像力(Fantasie)を使え」(英語で「空想」を意味するFantasyとは意味が少し異なる)と言ったのに対して、「Fanta」([faːnta])との即答が返ってきたことによる。ビタミンCとカフェインも添加された上で粉末ジュース加工され、第二次世界大戦戦地のドイツ軍にレーションの一部として支給された。
日本では、第二次世界大戦後の1958年に初めて販売された。この当時、すでに世界36カ国で販売されていた。1960年にはコカ・コーラ社によって商標が買い取られた。1961年、アメリカ国内では「7 Up」に対抗するため、ドイツ国内で販売されていたファンタクリアレモン味を「スプライト」という名称で販売した。現在は世界180カ国で販売されており、最も消費量が多い国はブラジルである。
ここでは、日本法人である日本コカ・コーラ社の商品展開について記述する。
ファンタはこれまでに多種類のフレーバーを発売している。その中、2000年前後の日本では、1970年代に「ゴールデンアップル」というフレーバーが存在したか否かという話題がインターネットを中心に巻き起こり、存在を肯定する側と否定する側に意見が分かれ論争となった[7]。
やがて日本コカ・コーラ社は「過去に日本国内でそのような製品を販売したことはない。ゴールデングレープならあった」という公式見解を発表した。この後、日本コカ・コーラ社は、2002年10月に「ファンタゴールデンアップル」を新フレーバーという形で新発売した。さらに2006年に同商品をセブン-イレブン限定で、「あの伝説の商品」「1970年代の復刻版デザイン」として1970年代のファンタに用いられたデザインで販売している。
半ば都市伝説化した一方で、2002年に久須美雅士(清涼飲料史研究家)が生活情報サイト『All About』で発表したWeb記事[8]において、日本コカ・コーラ社社員からの「売った事がある」「知っている」という発言や複数ボトラー社員からの「よそのボトラーでは売ったらしい」という旨の発言を紹介している。このほか、「日本コカ・コーラ社が公表していないから、発売していない」とする否定側の意見についても、ジョージア・マックスコーヒーが日本コカ・コーラ社ウェブサイトの販売商品一覧に載っていない事を取り上げ、公表している情報が絶対ではないとしている。また、2010年には清水りょうこ(清涼飲料水評論家)の編著によりミリオン出版から発行された書籍『なつジュー。20世紀飲料博覧會』の41ページで、日本コカ・コーラ社に関係していた人による「あったはずだが、資料がないため、公式にあるとは言えない」という旨の発言を紹介している。続けて「各地のボトラー社からの限定品を含めた全商品を把握できていないらしい」「30年以上も前の話で、外資系企業であることから人の出入りが激しく、知る人がいない」という旨の記述をしている。とはいえ、ライターの里田実彦も、これらの主張は都市伝説の定番である「友だちの友だちに聞いた」と同じパターンであり、勘違いと思い込みの可能性が高い事を指摘している[9]。
1970年代から1980年代初頭[いつ?]まではタレントを使ったCM、1980年代中盤[いつ?]からは主要顧客層である子供を使ったCMを放送していた。前者では、CMの最後に「ファンタスティック」のコピーがあった。また後者では、「ファンタはぼくらのヒーローだ!」というコピーの最後に猫の鳴き声を被せていた。
1980年代前半[いつ?]には、松山千春がCMソングを歌ったバージョンのCMが存在した。
1986年頃[いつ?]から1993年まではディズニーキャラクターを使ったCMを放送。マスカットの缶にミッキーマウスのイラストをプリントしていたのもこの時代の影響である。1986年のCMでは、実写の映像にディズニーキャラクターのアニメーション(主にミッキー・ドナルド・グーフィーの3者)を合成したものが放送され、翌年のパインフルーツ初登場を知らせるPS部でもミッキーのアニメーションが合成された。
2002年からファンタ学園シリーズが展開されていた。『3年B組金八先生』のパロディで展開されたシリーズで、3年B組がスルーされている(他にもE組等がスルーされている)。このシリーズは、韓国においても韓国語に吹き替えた上で放送されていた。
以下は、このシリーズの登場人物と演者の一覧である。ファンタの公式サイトには登場人物たちのプロフィールが掲載されていたが、「黒ひげ」がタカラトミー(放送当時トミー)の登録商標であることから、黒ひげ先生のプロフィールのみ公式サイトから除外されていた。
このシリーズは2004年に一旦中止されたが、2008年2月20日からファンタ発売50周年記念として展開された「PLAY!」キャンペーンの一環で一時復活した[10]。
2005年から、日本では童謡「そうだったらいいのにな」(井出隆夫作詞・福田和禾子作曲)のメロディでスチャダラパーのBOSEが替え歌を歌っている。このシリーズは、始めに空想の世界で始まり、「そうだったらいいのにな」のフレーズの後に現実に戻って落ちがつき、「そうじゃないからファンタ飲もう」で終わるのが基本的なパターンである。ファンタ学園シリーズの名残から学校に関するものがほとんどだった。
「そうだったらいいのにな」シリーズ(ヤギ篇・リモコン篇・カメラマン篇)は、2005年に全日本シーエム放送連盟が主催する「CMフェスティバル」において総務大臣賞/ACCグランプリ(最高賞)を受賞した。
2008年は、吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)とのコラボレーションを展開。吉本所属のお笑いタレントである、品川庄司(オレンジ)、ガレッジセール(グレープ)、フットボールアワー(レモン)がそれぞれの缶(カッコ内参照)に登場した。
2009年からは横綱の朝青龍が、「ファン太郎」に扮した一見恐そうな「ファン太郎」だが本当はいい人であるという趣旨の『ファン太郎が行く』シリーズが放映されていた。本CMは、日本コカ・コーラ社によると、飲料のファンタが合成着色料無添加、ビタミンやカルシウムも豊富、純水である等、ファンタの良さを伝える目的がある[11]。2009年7月から放映された「ファンタもみもみフローズン」のCMには、ファン太郎と女子高生に扮したはるな愛が出演している。CMソングは増山達也[12]が歌っていた。
2010年3月から、「ファンタ もぉ〜もぉ〜ホワイト」の新発売CMから謎のロックバンド「FANTA」がメインのシリーズにリニューアルした。「FANTA」は、曙太郎がドラム、高見沢俊彦とマーティー・フリードマンがギター、綾小路翔がベース&ボーカル、谷村奈南がリードボーカルという設定。「FANTA」の「F」はフリードマンのF、「A」は綾小路のA、「N」は奈南のN[13]、「T」は高見沢のT、「A」は曙のAと、メンバーの姓名からの頭文字を合わせている。
2011年6月1日から放送が開始された新CMでは、曙が高見沢からバンドを解雇通告され、曙に代わるドラム担当として、“大阪のベテランドラマー”ことくいだおれ太郎が新メンバーに加わる設定の内容になる。
2012年3月からは、「More Fanta, More Play」(モット ファンタ モット アソブ)のキャッチコピーが設けられ、CMも2011年から海外で放送されているオリジナルのCGキャラクター「FANTA CREW」(ファンタクルー)が繰り広げる世界共通の内容のものにリニューアルされた。
2016年4月からCMキャラクターに菅田将暉を起用。2017年7月からは「ファンタ宣伝部」として、菅田が部長を務めるCMを放映。2019年3月まで放送された[14]。
2019年4月からはCMキャラクターに乃木坂46を起用。メンバーが「ファンタ坂学園」の生徒となるCMを放映中。
2007年に流れていたCMは、子供がファンタグレープにビタミンCが添加してあることを理由に親にファンタを買うようにねだるという内容だった。また、ファンタそのものが擬人化されているパターンも存在する。ただし、CM放送後の2009年時点においてファンタグレープにはビタミンB6が添加されており、ビタミンCはファンタオレンジ等に添加されている。
2011年3月15日、森永製菓のチューイングソフトキャンディ「ハイチュウ」のコラボシリーズに、「ハイチュウ×ファンタグレープ」と「ハイチュウ×ファンタオレンジ」が期間限定で発売された。日本コカ・コーラ社と森永製菓のコラボレーションによる製品で、ファンタの味を初めてキャンディ化。ファンタの爽快感と炭酸感をハイチュウで再現した。
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