この項目では、植物のアサ(麻)について説明しています。繊維については「麻 (繊維)」を、その他の用法については「アサ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
アサ | |||||||||||||||||||||
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アサ Cannabis
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Cannabis L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
アサ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Cannabis Hemp | |||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||
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和名アサ(麻、英名Cannabis)は、学名カンナビス・サティバ (Cannabis sativa)といい、中央アジア原産[1]とされるアサ科アサ属で大麻草(たいまそう)とも呼ばれる[2][3]、一年生の草本である。ことわざ、麻の中の蓬(よもぎ)が凡人を感化する善人に麻をたとえているように、高くまっすぐ生育する。古代から人類に身近な植物で世界各地で利用されてきた。茎は植物繊維として紙や布など様々に、実(種子)は食用や生薬の麻子仁(マシニン)として、麻の実油は食用や燃料など、成分を医療大麻にと様々な形で用いられてきた。実は大豆に匹敵する高い栄養価がある。伊勢神宮の神札の大麻と呼ぶ由来となった植物であり、過去には米と並んで主要作物として盛んに栽培されてきた。第二次世界大戦中に農林省が日本原麻を設立した日本でも[4]、終戦後にGHQの指令により規制したが[5]、繊維用品種まで強く規制され伝統継承の問題が生じている[6]。20世紀半ばより国際的に大麻が規制され、21世紀初頭には医療大麻、違法かつ非犯罪化という緩い規制への変化、米国首都での嗜好大麻の合法化など例外も増えてきた[7]。
大麻(たいま)として、1961年の麻薬に関する単一条約で国際統制されるのは、繊維や種子や園芸「以外」を目的とした花や果実のついた枝端である[8][9]。一方、日本では繊維型の品種「も」葉と花穂が規制されており[2]、大麻取締法の大麻として、実を除く成熟した茎やその製品を規制している。繊維型でない品種の葉や花には向精神性のテトラヒドロカンナビノール (THC) が多く、摂取すると陶酔する。
ヘンプ (hemp) は、繊維利用のために品種改良した麻の呼称で、繊維利用の研究が進んだ欧米諸国でそう呼ばれ、規制法で表記される植物名のカンナビスと区別している。ディーゼルエンジンなどに使用できる化石燃料よりも低公害の油をとることもでき[10]、近年その茎から採れる丈夫な植物繊維がエコロジーの観点から再認識されている。
広義には、アサは麻繊維を採る植物の総称であり、亜麻や苧麻(カラムシ)、黄麻(ジュート)、マニラ麻、サイザル麻を指すことがあるが、本項目とは別の植物である。
現在の分類体系では、DNAの解析を含めた研究を基に、アサ属はアサのみの一属一種とされる[2]。茎の形態に基づいて3亜種に大別されるが、かつて枠組みではそれぞれは独立種となる[2]。
かつてはクワ科とされていたが、DNAの類似性からアサ科にまとめられる。形態的にも、托葉が相互に合着しない、種子に胚乳がある等の点でクワ科と区別できる。
本項とは別の植物として、広義に麻とされる種類には、イラクサ科の苧麻(カラムシ)、アマ科の亜麻など、植物学上の分類が異なる20種類がある[11]。これらに麻の字があてられたのは、屋根の下で茎をこすり繊維を取り出すことからきており、強くて長い繊維を総称しているため、明治以降に外来のマニラ麻などと区別するために、本項アサが大麻と名付けられた[11]。ほかにシナノキ科の黄麻(ジュート)、バショウ科のマニラ麻、キジカクシ科のサイザル麻もアサと呼ばれることがある。
雌雄異株[1]。110日(約4か月弱)で高さ2.5メートルに成長する[11]。品種や生育状況によりさらに高く成長する。ヒマラヤ山脈の北西部山岳地帯が原産地といわれている。生育速度と環境順応性の高さから、熱帯から寒冷地まで世界中ほとんどの地域に定着している。日本にも古来自生しており、神道との関係も深い。
栽培植物としては非常に急速に成長する。アサは生育が速い一年草であり、生育の際に多量の二酸化炭素を消費し、繊維質から様々な物が作れるため、地球規模での環境保護になるという意見もあり、実際にバイオマス原料植物として各国で研究・実用化が始まっている。
麻の中の蓬(よもぎ)ということわざは、まっすぐ育つ麻の中ではまがりやすいヨモギも曲がらないということで、麻は凡人を感化する善人にたとえられている[12]。生育速度が速く、忍者が種を蒔いて飛び越える訓練をした逸話などが残っている。
葉・花には薬理作用がある成分が多く含まれる。
アサに含まれる陶酔成分がテトラヒドロカンナビノール (THC) であり、その効果を打ち消す成分がカンナビジオール (CBD) である。
アサの薬用型、繊維型といった品種は、THC と CBD の含有率によって決定され、薬用型では THC が2-25%含まれ CBD は少なく、繊維型では CBD が THC よりも多く THC が0.25%未満である[2]。アメリカ、カナダ、オーストラリアでは、THC が0.3%未満の品種を産業用ヘンプと呼ぶ[2]。40ほどの品種が登録されている[2]。
日本の本州に自生するアサは、THCの含有率が0.08%から1.68%であり、CBDの多い繊維型である[2]。日本では、後述する品種が改善された「とちぎしろ」で THC が0.2%から0.3%[2]、古来栽培されてきた在来種では1%前後である[13]。
一般に、登録された種苗は、品種の純性を保つために専門機関によって隔離栽培され、種子が栽培者に提供される。この仕組みを遵守することで、産業用に栽培される大麻に向精神性の成分が含まれないようにすることは十分に可能であり、事実フランスなどでは問題は起こっていない。
また、品種が同じでも用途に応じて栽培方式が違う。繊維型は縦に伸ばすために密集して露地に植えられる方式が主であるが、薬用型は枝を横に伸ばすために屋内栽培が多い。こうした理由のため、嗜好目的のためのアサを産業用だと偽って栽培するのは困難である。
それでも昔から生産者の間では収穫期のアサ畑では「麻酔い」をすることが経験的に知られていた[2]。1974年から品種を改善しており、1982年に品種名「とちぎしろ」として種苗登録された[3]。これは無毒アサ、無毒大麻と呼ばれている[3][14]。THC含有率は0.2%であり、先に述べた産業用ヘンプの基準にも適合する[2]。
アサはその繁殖プロセスから、花粉が周囲2km程度に飛散する。THCの多い種と交配することで容易にTHCの多い種になることから、1984年には栽培種をすべてとちぎしろに移行し、無毒の状態は毎年検査され保たれている[14]。
それでも栃木県は種を厳重に管理して県外への譲渡を認めておらず、2016年12月には規定を改正して県内栽培者に県外からの研修生や見学の受け入れを禁止した[6]。
薬用のアサは、露地栽培または水耕栽培で育てられる。北海道では自生するアサを採取してマリファナを生成する個人愛好家もいる[15]。
特に屋内栽培では、照明や空調などで大量の電気を必要とする。2012年には、大麻草を栽培していたマンションの一室で、電気系統の発熱によって火災報知器が作動したことで、栽培が発覚する事件が発生している[16]。
ヨーロッパ、カナダ、オーストラリアでは、産業用ヘンプに登録された品種であれば、葉や花穂をも商品として用いることができる[2]。一方、日本では産業に適した繊維型の品種であっても、葉と花穂が規制されている[2]。
1961年に制定された国際条約である麻薬に関する単一条約にて、大麻として規制下にあるのは、大麻植物の枝端から離れた種子及び葉を除いた、花や実のついた枝端で樹脂が抽出されていないものである[8]。その第28条においては「この条約は、もっぱら産業上の目的(繊維及び種子に関する場合に限る)又は園芸上の目的のための大麻植物の栽培には、適用しない」[9]とされ、産業用途の大麻は規制の対象とされていない[5]。
大麻取締法は規制対象の大麻について、その1条で『この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)並びに大麻草の種子及びその製品を除く』としている。繊維型の種まで葉と花穂を規制している[2]。日本では、アサの栽培には大麻取扱者の免許が必要である[2]。
古くから栽培されていた植物の一つであり、元々は中東で栽培されていた物と考えられている。
日本では紀元前から栽培され、『後漢書』の『東夷伝』や『三国志』の『魏志倭人伝』にも記述が見られる。和歌の題材になっているほか、『風土記』にも記されている。
戦国時代に木綿の栽培が全国に広まるまでは、高級品の絹を除けば、麻が主要な繊維原料であり、糸・縄・網・布・衣服などに一般に広く使われていたし、木綿の普及後も、麻繊維の強度が重宝されて、特定の製品には第二次世界大戦後まで盛んに使用されていた[注 1]。また、麻の茎は工芸品に使われ、種子は食料になっていた[注 2]。
神道では神聖な植物として扱われ、日本の皇室にも麻の糸、麻の布として納められている。古来の古墳からは荒妙(あらたえ)だけでなく、現在絹で作られる和妙(にぎたえ)も麻で作られていたことが分かっている[17]。また、『古語拾遺』によれば、現在の千葉県にあたる古名「総国」は麻の稔る土地であることから命名されたと伝えられている(ただし、近年の考古資料などの研究から、本来の表記は「捄国」で麻の稔った房を意味していたとする見方が出されている)[18]。
戦前、日本の小学校の教科書では栽培方法や用途が教えられ[19]、中学生や教員には、昔から広く栽培され、特に衣服に重宝されたと教えられている[20][21]。1940年には、繊維の需要拡大により麻の流通を統制するための一元機関として、農林省が日本原麻を設立する[4]。
このように日本においては、第二次世界大戦以前は国家により大麻の栽培・生産が奨励されていたが、戦後の1947年(昭和22年)4月23日に連合軍総司令部(GHQ)がポツダム宣言に基づき公布した大麻取締規則その後の大麻取締法によって、産業用大麻にまで規制強化を行うようになった[5]。GHQが日本に公布した「大麻取締規則」をさかのぼると、アメリカ合衆国での万国阿片条約に基づいた、アメリカ国内での厳しい大麻取締規定であるが、国際あへん会議での大麻についての議論であったため、大麻の独特の薬理作用と、ほかの麻薬との作用の違いが不明確なまま、麻薬とされるに至ることになった[5]。
日本における大麻の栽培者数は、1950年代には2~4万人であったが、1960年代には1万人を下回り、大幅な減少を続けていくことになる[22]。1963年には、大麻所持の罰則が「懲役3年以下または3万円以下の罰金」から「懲役5年以下」へと改正されて重罰化されたが、この際に何らかの根拠を伴って重罰化された訳ではないとする主張もみられる[5]。事実上新規での栽培許可が出ないため、1994年には栽培者は157名[23]、2009年末には56人にまで減少している[11]。
栃木県の野洲では神道の神事用に栽培され、広島県では漁網、長野県では畳糸であり鬼無里(きなさ・地名)での技術が高く、繊維では滋賀県の近江上布、岩手県の亀甲織、奈良県の奈良晒(ならざらし)のように伝統工芸として残っている[24]。北海道では、過去に衣服や漁網用に使用されていた経緯や土壌改良効果などを見込んで、2013年に「産業用大麻可能性検討会」が開催され、産業用途への再活用が検討されている。また、公的機関による試験栽培なども進められている[25]。
現代では日本麻の入手が難しいため、しめ縄などが中国などからの輸入麻やビニールで作られることが多い。このため三重県では、神事用の麻を国産で賄いたいと望む神社関係者が伊勢麻振興協会(伊勢市)を発足させ、県に麻栽培を申請している[26]。
中国では前6000年に食用として使用され、前4000年に布地、前2727年に薬用として使用される[要出典]。前1500年から食用・繊維のために栽培されていたようである[要出典]。紀元前5世紀の歴史家ヘロドトスは、スキタイ人が大麻を娯楽に使っている様を叙述している。
麻という漢字は、草(林)が乾燥小屋(广)に収められている様子を示している。伝説では前2700年の古代中国の蒼頡(そうけつ)という神が創ったといわれている[要出典]。
アメリカ合衆国では、1970年の規制物質法により繊維用の麻の栽培にも麻薬取締局 (DEA) の認可が必要であり20州ほどで許可されていたが、2014年農業法(英語版)は、ヘンプ(精神作用のある成分を含まない麻)の栽培を限定的に許可した[27]。しかし個々の州法は連邦法と異なっており、たとえば、2012年よりコロラド州では、連邦法に違反して、登録した大麻栽培者は大麻の栽培が可能である[28]。医療大麻を合法とした州は過半数であり、嗜好品としての娯楽利用の大麻も罰則のない非犯罪化され緩く規制され、首都ワシントンDCのように合法化されている[7]。
2015年の米国議会調査部(CRS)の報告書では、麻製品の市場は、フランス、イギリスやルーマニア、ハンガリーでも活発である[27]。
麻は食用、薬用、繊維、製紙などの素材として用いられる植物である。
衣類・履き物・カバン・装身具・袋類・縄・容器・調度品など、様々な身の回り品が大麻から得た植物繊維で製造されている。麻織物で作られた衣類は通気性に優れているので、日本を含め、暑い気候の地域で多く使用されている。綿・絹・レーヨンなどの布と比較して、大麻の布には独特のざらざらした触感や起伏があるため、その風合いを活かした夏服が販売されている。大麻の繊維で作った縄は、木綿の縄と比べて伸びにくいため、荷重をかけた状態でしっかり固定するときに優先的に用いられる。伸びにくい特性を生かして弓の弦に用いられる。また日本では神聖な繊維とされており、神社の鈴縄、注連縄や大幣として神事に使われる。横綱の締める注連縄も麻繊維で出来ている。
産業用(麻布等)栽培は、国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計サイト FAOSTAT Classic によれば、世界における麻の生産量は1960年代は毎年30万トン前後あったものの、1990年代からは6万トン前後となり、20年間で5分の1程度には減少している。ただし、この数値にはインド麻の他にサンヘンプなども含まれている。
麻繊維はエコロジー素材として注目を浴びている。実用的には、大麻の生地は強く、放熱性が高く、汗を蒸発させる効果があり[29]、夏の衣服に向いている。また大麻繊維には抗菌作用や消臭力が認められている[30]。生地は光沢とシャリ感がある。
ただし、日本国内では家庭用品品質表示法で「麻」と表示することが認められているのは、亜麻と苧麻のみであるため、「麻製品」と名乗っていたり、「麻マーク」が表示されていても大麻繊維製品ではない。大麻繊維は「指定外繊維(大麻)」や「指定外繊維(ヘンプ)」などと表記される。
麻を用いたヘンプクリートと呼ばれる建築資材は欧米で注目を引いている[27]。
繊維を取った後の余った茎(苧殻、おがら)は、かつては懐炉用の灰の原料として日本国内で広く用いられ、お盆の際に迎え火・送り火を焚くのに用いられる。
出雲大社では麻の茎の先に半切にした生ヒョウタンを刺して柄杓とし、爪剝祭の神事で使用する。これで神水をすくい、献供を行う。つまり、麻茎は柄杓の柄となる[31]。
項目 | 分量(g) |
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脂肪 | 25.71 |
飽和脂肪酸 | 2.91 |
16:0(パルミチン酸) | 1.9 |
18:0(ステアリン酸) | 0.73 |
一価不飽和脂肪酸 | 3.45 |
18:1(オレイン酸) | 3.3 |
多価不飽和脂肪酸 | 19.35 |
18:2(リノール酸) | 15 |
18:3(α-リノレン酸) | 4.6 |
果実は生薬の麻子仁(ましにん)として調剤される。麻子仁には陶酔成分は無く穏やかな作用の便秘薬として使われる。栄養学的にはたんぱく質が豊富であり、脂肪酸などの含有バランスも良いため食用可能であり、香辛料(七味唐辛子に含まれる麻の実)や鳥のエサになる。果実を搾ることにより麻の実油を得ることができる。この油を含んだ線香がアロマテラピー用として市販されている。 特殊なところでは、菌類学において、水生菌を分離する方法である釣り餌法での標準的な餌として用いられ、卵菌類やカワリミズカビなどをつり出せる。
葉および花冠には陶酔作用があり、嗜好品として用いられる。陶酔を引き起こす主成分はTHCであるが、これ以外に含まれる成分のバランスによって効果に違いが生じる。
特に、ラマルクにより命名された亜種のインド麻 (C.indica Lam) は2000年以上前から中央アジアで品種改良され、一般的な大麻より多くの陶酔成分を含むので一般に嗜好品としての大麻と言えばこのインド麻を指す。また、インドやジャマイカなどではガンジャと称される。
ごく一部の国やアメリカの2つの州で合法とされ、非犯罪化の政策をとっている国も増えてきている。
THCをはじめとしたカンナビノイドには医薬品としての効能がある。
日本では1948年に大麻取締法が執行される前で「本剤はぜんそくを発したる時軽症は1本、重症は2本を常の巻煙草の如く吸う時は即時に全治し毫も身体に害なく抑も喘息を医するの療法に就いて此煙剤の特効且つ適切は既に欧亜医学士諸大家の確論なり」を謳い文句に「ぜんそくたばこ印度大麻煙草」[33] として販売されていた。また、「印度大麻草」および「印度大麻草エキス」は、1886年に公布された『日本薬局方』に「鎮痛、鎮静もしくは催眠剤」として収載され、さらに、1906年の第3改正で「印度大麻草チンキ」が追加収載された。これらは、1951年の第5改正日本薬局方まで収載されていたが、第6改正日本薬局方において削除された。
アメリカでも大麻そのものの臨床試験は承認されていない[34]。
大麻の抽出成分でできたナビキシモルス(サティベックス)、合成THCのマリノール、また合成カンナビノイドのナビロンなど臨床試験を経て、医薬品として用いられているものも存在する。各国で販売されている。
成分の1つカンナビジオールは、アメリカでエピディオレックスの商品名で臨床試験が進行している[34]。
医療大麻は、アメリカの23の州や、カナダ、オランダ、イスラエルといった国で処方箋薬として認可され、治療薬として試みられている。
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