メルセデス・ベンツ・Aクラス(Mercedes-Benz A-Class )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで展開しているハッチバック型の乗用車である。初代と2代目はBセグメント、3代目はCセグメントに属する。
ボディサイズは2代目までがBセグメント、3代目からはCセグメントに属し、メルセデス・ベンツのエントリーモデルに位置づけられるハッチバック型のコンパクトカーである。同じプラットフォームを使用した派生車種として、Bクラスとバネオがある(バネオは初代Aクラスがベース)。
Aクラスのボディはもともと蓄電池や燃料電池を動力源とした電気自動車用として設計、開発された経緯がある。そのため、それらを搭載するため、フロアが「サンドイッチコンセプト」と称する二階建て構造となっているのが特徴。しかし、実際には燃料電池開発の遅れ、車載高圧タンクの容量問題、インフラ整備の遅れなど、主に水素がらみの問題が解決されず、結局ディーゼルエンジンおよびガソリンエンジンを搭載したメルセデス・ベンツ初のFF乗用車[注釈 1]としての販売がメインとなった。
だが、二階建て構造はそのまま残され、これについてメルセデス・ベンツは、前面衝突の場合にエンジンマウントが破壊され、エンジンやトランスミッションが床下(本来の電池室)に潜り込むことで、短い車体ながら生存空間を捻出し、高い衝突安全性を持つとしている[注釈 2][注釈 3]。
FFを採用したことで最小回転半径が5.2 - 5.6 mとなっている。これは数値上ではCクラスよりも大きい。
メルセデス・ベンツが販売する車種の中で最もサイズが小さく、安価に設定されている。競争力のある価格設定が困難なため販売されていない市場もあり、初代モデルはアメリカ合衆国では販売されなかった。それまで最も安価な車種であったCクラスの約2/3の価格でAクラスが発売されたため、メルセデスのブランディングに非常に大きな反響があった。これは日本でメルセデスのブランディングが確立した1990年代までの「Das Beste oder nichts.(最善か、無か)」の時代と比較して、半額程度で新車が購入できることを意味している。
日本におけるメルセデス・ベンツのモデル別販売台数では、
に次ぐ5位の5,157台となっている(2006年、日本自動車輸入組合)。
また、Aクラスベースの燃料電池車「F-Cell」は日本、米国、ドイツなどで計60台が納入され、排気ガスを出さないクリーンな自動車として活躍している。
メルセデス・ベンツ・Aクラス(初代) W168型 | |
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A180(欧州仕様) 燃料電池車 F-Cell | |
販売期間 |
1997年 - 2004年(ドイツ) 1998年 - 2005年(日本) |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン |
ガソリン直列4気筒1.4リットル/1.6リットル/2.1リットル ディーゼル直列4気筒1.7リットル |
駆動方式 | FF |
変速機 | 5速AT |
全長 | 3,615 - 3,785 mm |
全幅 | 1,720 mm |
全高 | 1,600 mm |
-自動車のスペック表- |
初代は1997年に登場したが、その構造から、フットプリント(ホイールベース×トレッド)に対し、静的重心がやや高くなる結果となり、メディアが行なったエルクテスト(大型動物が進路を塞いだという想定で、直進から2回のレーンチェンジを行う障害物緊急回避テスト)では転倒の危険が発覚した。そのため販売開始早々リコールされ、対策としてサスペンション・セッティングとタイヤサイズの見直し、そして、ESPを標準装備とし、ブレーキ4輪個別制御で速度と姿勢を抑える方法を採った。しかしこの事件は「メルセデス・ベンツにあるまじき失態」[要出典]と世界中で報じられ、また多くの報道記事において、同時期に発売されその品質の低さと完成度の低さで酷評された[要出典]Mクラスの失態と並んで報じられた。
フロントフェンダーやリアハッチの材質にプラスチックを使用したり、サンルーフとして独自の構造をもったラメラールーフを開発するなど、細かい部分においても新しい試みが行なわれている。
変速機は5速ATのみとなる。小型化を実現するため、ATとしては一般的なプラネタリーギアではなく、ホンダマチックに見られる平行軸歯車式を採用している。
後部収納は大型のスーツケース2個を収納可能。後席は3:2の分割式(A210Lは5:5)で、必要に応じて前方に倒したり取り外しができ、多彩なレイアウトが可能である。シートを外した場合はワゴン車並のスペースをカーゴルームとして利用できる(ただし外したシートは車内に格納できない)。また初期型については助手席まで脱着が可能となっていた。
内装は2001年のマイナーチェンジにて、Sクラスの表皮仕上げを導入する。
1998年に新開発の1.6リットル直列4気筒エンジン搭載「A160」の販売が始まった。その後、1999年に1.9リットルエンジンを積む「A190 アバンギャルド」、2001年に「A160」の装備を充実させた「A160 エレガンス」、ロングホイールベース仕様の「A160 エレガンス ロング」が追加された。
いずれも右ハンドル仕様のみ、価格は236万 - 278万円。
グレード一覧 | ||||||
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グレード | 販売期間 | 排気量 | エンジン | 最高出力・最大トルク | 変速機 | 駆動方式 |
A190 アバンギャルド | 1999年10月 - 2005年2月 | 1,897cc | 直列4気筒SOHC | 125PS/18.4kg・m | 5速AT | FF |
A160 エレガンス A160 エレガンス ロング(A160L) |
2001年8月 - 2005年2月 | 1,598cc | 102PS/15.3kg・m | |||
A160 | 1998年9月 - 2005年2月 | |||||
A210L エボリューション(後席も独立シートで定員4名/期間限定) | ||||||
A160 ピカデリー ロング リミテッド(期間限定) |
メルセデス・ベンツ・Aクラス(2代目) W169型 | |
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A200 エレガンス | |
販売期間 |
2004年 - 2012年(ドイツ) 2005年 - 2013年(日本) |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン |
ガソリン直列4気筒1.5リットル/1.7リットル/2.0リットル ディーゼル直列4気筒2.0リットル |
駆動方式 | FF |
変速機 | CVT |
全長 | 3,850 mm |
全幅 | 1,765 mm |
全高 | 1,595 mm |
ホイールベース | 2,570 mm |
-自動車のスペック表- |
2004年にフルモデルチェンジし、2代目が登場した。生産はラシュタット工場。基本的には初代からのキープコンセプトではあるが、サスペンションやトランスミッション、パワーステアリングなどのメカニズムに大きな変更があった。
フロントサスペンションのダンパーにはビルシュタインと共同開発したセレクティブダンピングシステムを採用。減衰力を機械的に自動的調整する。リアサスペンションは独特の形状をしたスフェリカル・パラボリックスプリングアクスルを採用し、ジオメトリーの最適化を行なっている。乗り心地も初代から改善されている。またパワーステアリングは、初代の電動油圧式から電動式へ変更し、低速域でのハンドル操作を軽くしている。
先代に比べて全長や全幅が拡大し、助手席、後部座席の取り外し機能は省かれた。
エンジンは全て直列4気筒のSOHC(8バルブ)で、トランスミッションは7速マニュアルモード付きCVT(オートトロニック)を搭載している。CVTの採用はメルセデス・ベンツでは初である。
日本では2005年2月に「A170」「A170 エレガンス」「A200」が発売。同年11月に「A200 ターボ アバンギャルド」が追加。2008年8月20日、Bクラスとともに一部改良とグレードの整理が行われ、2.0リットル車(A200、A200ターボ)はすべて廃止され、A170、A170エレガンスのみになった。2009年8月24日にA170は、A180へと変更。ただし、エンジンは排気量(1.7リットル)などスペック上の変更はない。
いずれも右ハンドルが輸入されており、価格は252 - 350万円。
グレード一覧 | ||||||
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グレード | 販売期間 | 排気量 | エンジン | 最高出力・最大トルク | 変速機 | 駆動方式 |
A200 ターボ アバンギャルド | 2005年11月 - 2008年8月 | 2,034 cc | 直列4気筒SOHCターボ | 193 PS/28.6 kg・m | CVT | FF |
A200 エレガンス[注釈 4] | 2005年2月 - 2008年8月 | 直列4気筒 SOHC | 136 PS/18.9 kg・m | |||
A170/A170 エレガンス | 2005年2月 - 2009年7月 | 1,698 cc | 116 PS/15.8 kg・m | |||
A180 | 2009年8月 - 2013年1月 | |||||
A180 エレガンス | ||||||
A180 アバンギャルド プレイリスト[注釈 5] |
メルセデス・ベンツ・Aクラス(3代目) W176型 | |
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A180スポーツ(日本仕様・後期型) メルセデス-AMG A45 4MATIC(日本仕様・後期型) | |
製造国 |
フィンランド バルメット (日本正規輸入車) |
販売期間 |
2012年 -(ドイツ) 2013年 -(日本) |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン |
ガソリン直列4気筒1.6リットル/2.0リットル ディーゼル直列4気筒1.5リットル/1.8リットル/2.2リットル |
駆動方式 | FF / 4WD(4MATIC) |
変速機 |
7速DCT(7G-DCT) 6速MT |
サスペンション |
前:ストラット 後:4リンク |
全長 | 4,290 - 4,355 mm |
全幅 | 1,780 mm |
全高 | 1,420 - 1,435 mm |
ホイールベース | 2,700 mm |
-自動車のスペック表- |
2012年のジュネーヴ・モーターショーにて世界初公開された後、同年秋に欧州で発売。
本モデルよりボディサイズがBクラスと同じCセグメント級へと移行し、全長を約400 mm延長する一方、先代同様、同じFF方式ながらもサンドイッチ構造をやめ、Bクラス(W246型)と同じMFAプラットフォームを採用したことでフロア高さを低く抑えた。その結果、全高を約160 mmと大幅に下げ、Cd値を0.26と大幅に向上させることに成功。同時に、スポーティーなフォルムを確立するとともに、アウディ・A3やBMW・1シリーズなどといった他社Cセグメントのライバルへとキャラクターを大幅に転換させた。
ラインナップは大きく分けて「エフィシェンシー」と「シュポルト」があり、「エフィシェンシー」には「スタイル」、「アーバン」、「AMGスポーツ」のトリム(内装)オプションがある。
エンジンはガソリン仕様が270型 1.6リットル直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載した「A180エフィシェンシー」、「A200エフィシェンシー」、2.0リットルの「A250エフィシェンシー」、AMGが開発の初期段階から携わった2.0リットルの「A250シュポルト」、そしてM133型 2.0リットル直列4気筒直噴ツインターボエンジンを搭載した「A45AMG」がある。
ディーゼル仕様ではOM607型 1.5リットル直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジンを搭載した「A180 CDIブルーエフィシェンシー」、OM651型1.8リットルの「A180 CDIブルーエフィシェンシー」と「A200CDIエフィシェンシー」、そして2.2リットルの「A220CDIエフィシェンシー」がある。
環境性能面でガソリン車は全車「ユーロ6」に対応しているが、ディーゼル車は全車「ユーロ5」対応にとどまっている。
後に発表されることになるCLAクラス(C117)、GLAクラス(X156)ならびにインフィニティ・Q30は当代をベースとしている。
日本国内では2012年11月17日に2013年1月17日発売予定と発表され、同時に、事前告知として「NEXT A-Class」キャンペーンを実施[1]。
先行販売限定車として、「A180エフィシェンシーエディションネクスト」・「A180エフィシェンシースポーツエディションネクスト」を設定した。本仕様車ではブラインドスポットアシストとディストロニック・プラス[注釈 6]を標準装備するとともに、NEXTロゴ入りフロアマットとNEXTサイドエンブレムを装備。
2013年1月17日、[注釈 7]より販売開始[2]。「A180ブルーエフィシェンシー」、「A180ブルーエフィシェンシースポーツ」、「A250シュポルト」の3グレードを設定(すべて右ハンドル/ガソリン車)。全グレードに第3世代直噴システム「BlueDIRECTテクノロジー」やECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)を搭載し、トランスミッションを7速デュアルクラッチトランスミッションである「7G-DCT」に置換されたことで環境性能が高められ、「A180ブルーエフィシェンシー」と「A180ブルーエフィシェンシースポーツ」は「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。
2013年7月1日、ハイパフォーマンスモデルの「A45 AMG 4MATIC」を追加発売[3]。最大1.8バールの高過給圧を実現し、最大出力265kW(365PS)、最大トルク450N・m(45.9kg・m)の性能があり、加速も0 - 100km/hで加速4.6秒の動力性能を誇る133型2.0リットル直列4気筒直噴 ツインスクロールターボチャージャーエンジンを搭載。併せて、4輪駆動システム「AMG 4MATIC」を搭載。前後のトルク配分は無段階可変式で、通常時は効率優先により前輪駆動で走行するが、フロントアクスルの空転を検知すると車速・加速度・舵角・車輪の回転差・ギアポジション・アクセル開度に応じて最大50%までエンジントルクを後輪に配分することで最適なトラクション性能を発揮する。コーナリング時には内側のホイールに対しブレーキ介入を行うことで車体をコントロールする「カーブダイナミックアシスト」も装備する。なお、「A45 AMG 4MATIC」の追加発売に合わせて、スタイリングパッケージ、エアロパーツ、デカール、ハイグロスブラックパーツ、マットブラックペイント19インチAMGマルチスポークアルミホイール、AMGパフォーマンスステアリング、AMGパフォーマンスシートなどを装備した特別仕様車「A45 AMG 4MATIC Edition 1」も発売した(カルサイトホワイト400台、コスモスブラック200台の計600台限定販売)[4]。
2014年1月10日、「A45 AMG 4MATIC」をベースに、エアロパーツ(フリック、リアスポイラー)、19インチAMGマルチスポークアルミホイールを装備しフロントマスク、ドアミラー、リアスポイラー、ヘッドライトユニット、ホイールハブキャップなど「MERCEDES AMG PETRONAS FORMULA ONE」に採用されているグリーンカラーペイントを施し、フロントスポイラーリップ、サイドスカート、ドアミラー、リアディフューザーなどにハイグロスブラックを採用し、ステアリング、ダッシュボード、メーターパネル、クライメートコントロールのエアアウトレットなどにスペシャルペイントを、ステアリング、ドアパネル、アームレスト、フロアマットなどにグリーンステッチをそれぞれ施し、インテリアトリムにカーボンファイバー素材を採用した特別仕様車「A45 AMG 4MATIC PETRONAS Green Edition」を限定販売した[5]。
同年1月23日には、「A180 Edition Style」、「A250 SPORT Edition Night」を発売[6]。
前者はエントリーモデルである「A180」をベースに、クローム付ボディ同色の専用フロントグリルをはじめ、レザーツインの専用シート、マトリックスブラックの専用インテリアトリム、ファブリックの専用ドアパネルなどを採用し、安全運転支援システム「セーフティーパッケージ」に加え、バイキセノンヘッドランプ&ヘッドランプウォッシャーや、縦列駐車時にステアリング操作を自動的に行うアクティブパーキングアシストなどをパッケージ化した「バリューパッケージ」、運転席メモリー付フルパワーシート、前席シートヒーターなども特別装備した。ボディカラーは「ジュピターレッド」と「カルサイトホワイト」の2色を設定した。
後者は「A250 SPORT」をベースに、フロントグリル(シルバーダイヤモンド付)とウインドウライントリムをハイグロスブラックで統一するとともに、ボディカラーは黒系の「コスモスブラック」を採用。これに、「A180 Edition Style」同様に、「セーフティーパッケージ」と前席シートヒーターを特別装備した。
同年4月10日には特別仕様車「A45 4MATIC Edition II」を発売(100台限定販売)[7]。2013年7月に発売された「A45 AMG 4MATIC Edition 1(以下、「Edition 1」)」のバージョンアップ仕様で、ハイグロスブラックパーツがデュアルクロームエグゾーストエンドにも採用され、ツインルーバーシルバークロームフロントグリルと「AMGドライバーズパッケージ(速度リミッターの設定が変更される)」を追加装備した。
同年4月22日には従来の「A250 SPORT」に可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」を搭載した「A250 SPORT 4MATIC」を発売した[8]。
2015年4月14日に特別仕様車「A180 Style Plus」を発表[9]。「A180」をベースに、クローム加飾を施したフロントグリルと17インチ5ツインスポークアルミホイールを装備。内装レザーツインの専用シート、マトリックスブラックの専用インテリアトリム、ファブリック仕様の専用ドアパネルを装備した。装備面では「レーダーセーフティパッケージ」や「ベーシックパッケージ」を標準装備し、前席にメモリー付フルパワーシート、シートヒーター、電動ランバーサポートを備え、プライバシーガラス(後席左右・ラゲッジルーム)、助手席側リバースポジション機能付ドアミラー、クライメートコントロール(左右独立調整)も装備した。
同年6月23日に特別仕様車「Mercedes-AMG A45 4MATIC Yellow Color Line」を発表した[10]。「Mercedes-AMG A45 4MATIC」をベースに、ボンネット・ルーフ・サイド・リアに専用イエローデカールを配したほか、フロントマスク・ドアミラー・リアスポイラーにイエローアクセントを追加。さらに、フリックとリアスポイラーに専用エアロパーツを、フロントスポイラーリップ、サイドスカート、ドアミラー、リアディフューザー、デュアルツインクロームエグゾーストエンドにハイグロスブラックパーツをそれぞれ採用し、マットブラック19インチAMGマルチスポークアルミホイールを装備した。内装では本革仕様のAMGパフォーマンスシートとAMGパフォーマンスステアリング(グリップ部にDINAMICA素材を採用)を採用し、AMGエンブレムを付けたAMG E-SELECTレバーとエレクトリックキー、チャイルドセーフティシートセンサー(助手席)を装備したほか、「AMGドライバーズパッケージ(速度リミッターの設定が変更される)」も装備した。ボディカラーはコスモスブラック、カルサイトホワイト、ポーラーシルバーの3色が設定される。
同年11月26日にマイナーチェンジ[11]。外観は最フロントグリルと左右につながった大型エアインテークやAMGデザインのパンパーを採用するとともに、「A180 Sports」と「A250 SPORT 4MATIC」にはダイヤモンドグリルを採用。走行状況や天候に応じて配光モードを自動切替するLEDパフォーマンスヘッドライトや8インチに大型化したワイドディスプレイを全タイプに標準装備した。リアバンパーはエグゾーストエンドと一体化した新デザインに変更するとともに、LEDコンビネーションランプも新デザインに変更した。「A250 SPORT 4MATIC」はエンジンの最高出力を7PS(5kW)向上して218PS(160kW)に強化し、走行状況に応じて減衰特性の調整ができる電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムを搭載。「Mercedes-AMG A45 4MATIC」も最高出力を21PS(20kW)向上して381PS(280kW)に強化するとともに、マフラー内のフラップによりエグゾーストノートを切り替える「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」と「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を標準装備し、オプション設定の「AMGアドバンストパッケージ」には「AMGフロントアクスルディファレンシャルロック」を追加。走行モードの切替機能も搭載され、「Mercedes-AMG A45 4MATIC」は5つのモードが選べる「AMGダイナミックセレクト」を、その他のグレードには個別設定モードの「Individual」を含む4つのモードが選べる「ダイナミックセレクト」を採用した。安全面も強化され、自動緊急ブレーキで衝突の回避または被害の軽減を図る「CPAプラス(緊急ブレーキ機能)」や「アテンションアシスト」を全車に標準装備し、前期型でも設定されていた「ディストロニック・プラス」や「ブラインドスポットアシスト」などを含む安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」を設定したほか、全車にパーキングアシストリアビューカメラを標準装備するとともに、自動操舵機能により、シフト・ブレーキ・アクセルの操作のみで縦列駐車や並列駐車をアシストする「アクティブパーキングアシスト」を設定した。グレード体系が一部変更となり、既存の4グレードに加えて受注生産のエントリーグレード「A180 Style」を追加した。
マイナーチェンジと同時に、「A180」ベースの「A180 Customized Version」と「A180 Edition Green」、「A250 SPORT 4MATIC Motorsport Edition」も発表された。本仕様車限定の内外装色や本来はパッケージオプションに含まれている装備を個別に装備することが可能なほか、専用アクセサリーとして「A-Class × Perfume デザインアートステッカー」も用意した。「A180 Edition Green」はボディカラーに「エルバイトグリーン(メタリック)」、インテリアカラーに「ブラック(レザーツイン)」を採用した仕様で、本仕様車専用の18インチ5スポークアルミホイールを装備するほか、レーダーセーフティパッケージ・ナイトパッケージ・ベーシックパッケージを標準装備している。「A250 SPORT 4MATIC Motorsport Edition」はメルセデスAMGペトロナスF1チームのマシンデザインを取り入れた仕様で、随所にペトロルグリーンのラインやステッチを配した。
2016年7月20日に特別仕様車「Mercedes-AMG A45 4MATIC Racing Edition」を発表、限定100台で同日より注文を開始[12]。ベース車から走行性能以外の装備を大幅にスペックダウン(シートを本革パワーシートからレザーDAINAMICAマニュアルシートに、COMANDナビゲーション&TVチューナー、キーレスゴー、リアアームレスト等を割愛)することでAMG車として初の500万円台(ベース車に比べて137万安)を実現した。
2017年7月26日、一部改良[13]。受注生産のエントリーモデル「A180 Style」には、パーキングパイロットやLEDパフォーマンスヘッドライト(アダプティブハイビームアシスト付)などで構成された「エントリーパッケージ」を設定、「A250 SPORT 4MATIC」にはパノラミックスライディングルーフを標準装備し、ドアミラーカバーやリアバンパー等をボディ同色からブラックへ変更、ナビゲーションシステムとレーダーセーフティパッケージをパッケージオプションに設定したことで、車両本体価格を39万円値下げ。「メルセデスAMG A45 4MATIC」にはAMGエグゾーストシステムをオプション設定にしたことで車両本体価格を9万円値下げした。また、従来の「A180」と「A180 sports」を廃止する替わりに、「A180」にAMGスタイリングパッケージと18インチアルミホイールを装備し、内装を一部変更した新グレード「A180 AMG Style」を追加した。また、全車にメタリックペイント(有償)で「175 エルバイトグリーン」「890 カバンサイトブルー」「895 キャニオンベージュ」「990 オリエントブラウン」を追加した。
グレード一覧 | ||||||
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グレード | 販売期間 | 排気量 | エンジン | 最高出力・最大トルク | 変速機 | 駆動方式 |
A180 スタイル(受注生産) | 2015年11月26日 - | 1,595cc | 270型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー | 122PS/20.4kg・m | 7速DCT(7G-DCT) | FF |
A180 | 2013年1月17日 - 2017年7月25日 | |||||
A180 スポーツ | ||||||
A180 AMG スタイル | 2017年7月26日 - | |||||
A250 シュポルト | 2013年1月17日 - 2014年4月21日 | 1,991cc | 270M20型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー | 210PS/35.7kg・m | ||
A250 シュポルト 4MATIC | 2014年4月22日 - | 218PS/35.7kg・m | 4WD(4マチック) | |||
メルセデス-AMG A45 4MATIC | 2013年7月1日 - | 133型 直列4気筒ツインスクロールターボ | 381PS/48.4kg・m | AMGスピードシフト7速DCT(7G-DCT) |
「NEXT A-Class」キャンペーンの一環としてメルセデスブランドでは世界初の試みとなるオリジナルアニメーションの『NEXT A-Class』が製作され、2012年11月から予告編のテレビCM放映および特設サイト上で6分間のアニメコンテンツを公開した[14]。
近未来の東京。ニコは映画館の帰り、ネットで噂になっていた幻のラーメン屋台のトラックを見つけ追いかけ始める。同じ頃、ガツとマキトはAクラスに乗って移動中、暴走していく幻のラーメン屋台を見つけた。ガツはトラックがトランスポーター54であったことから追跡しようとすると、同じ屋台を追いかけていたニコに出くわす。こうして3人は出会い、幻のラーメンを食べるために屋台を追いかけ始めたのだった。
各区画は可動式ブロックの上に建設されており、ブロックは時間によって「ブロックシフト」が行われ相互に隣接する区画が変わる。ドリームアイランドと名づけられた一角は塀と門扉で閉ざされ立ち入り禁止になっており、倒壊したビルや首都高[注釈 8]が放置されている。
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