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改造車 (15326 views - Cars & Motorbikes & Trucks & Buse)

改造車(かいぞうしゃ)とは、市販状態の自動車やオートバイなどに何らかの手を加え、市販そのものではない状態にした車両のこと。カスタムカー(カスタムバイク)あるいはカスタマイズカー(カスタマイズバイク)とも言われ、走行性能に特化した改造車はチューニングカーとも言われる。 また、鉄道車両においてある系列の車両からその時の用途と重要・経年劣化等のさまざまな理由からそれぞれの用途に合わせた改造をされた車両の事である。 本記事では主に自動車・オートバイにおける改造車について解説する。
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改造車

改造車

改造車(かいぞうしゃ)とは、市販状態の自動車オートバイなどに何らかの手を加え、市販そのものではない状態にした車両のこと。カスタムカー(カスタムバイク)あるいはカスタマイズカー(カスタマイズバイク)とも言われ、走行性能に特化した改造車はチューニングカーとも言われる。 また、鉄道車両においてある系列の車両からその時の用途と重要・経年劣化等のさまざまな理由からそれぞれの用途に合わせた改造をされた車両の事である。

本記事では主に自動車・オートバイにおける改造車について解説する。

分類

一口に改造車と言っても、その改造内容は多岐に渡り、その改造の目的も様々である。特種用途自動車のような改造と、その他(主に所有者による趣味)の改造の大きく二つに分けられる。

特種用途自動車

メーカー製の市販車の中にも、生産プロセスで実際に改造が施されるものがある。特装車や少量生産車では、コスト負担の大きい型式指定(かたしきしてい)の作業を省略するため、新型車ではなく、既存車の「マル改」(○の中に改)として届け出る場合がある。各社の福祉改造車両(手または足に障害を持つドライバー向けの改造を施した車両)や救急車・消防車などの特種用途自動車などのほか、日産自動車オーテックジャパン)のアクシスシリーズ/ライダーシリーズダイハツ工業ハイゼットデッキバンオープンカーリーザスパイダーがある。

このほか、電気自動車LPG自動車天然ガス自動車オートマチック車などにも改造扱いの車種がある。

また初期型のノンステップバスにも、ワンステップバスの改造扱いで製造された車種がある[1]。これらは前ドアから中ドアのみ床の高さを下げてノンステップ化しており、車両後部のエンジンルームから後車軸にかけてはワンステップバスやツーステップバスと共通の部品を用いている。このようなノンステップバスは、型式取得上は改造車であるが、カタログにも正式に掲載され、公営交通を含む多くの事業者に納入されている。これらは製造段階からノンステップバスとして製作されており、後天的な改造で改造車になったものではない[2]。尚、バス全体では2000年代にはメーカー純正以外のボディを架装することも改造扱いとされたこともあった。

これらはアフターマーケットでの趣味の改造車とは趣旨が異なるが、法律上、「改造を施した車両」という点では同一の扱いを受け、車検証上の表記は「改造車」、いわゆる「マル改」となる。

趣味による改造

市販車を所有者の好みの状態に改変するための改造用部品が市販されている。大きく分けて「機能面の改造」と「外見面の改造」の2タイプがある。これらの市販用品・部品の中にはレース用(競技用)としての使用が想定されていることから法律(日本では道路運送車両法)に適合せず、公道の走行に使用できない物(競技専用部品)も存在する。公道走行を行う場合は、法律に適合する製品であるかどうかを管轄省庁などに確認する必要がある。

機能面での改造

外見面の改造

  • エアロパーツの取り付け
  • レトロカー(クラシックカー)風の外装パーツの取り付け
  • オールペンを施し車両の色を変化させる
  • ホイールのインチアップ
  • シートなど内装パーツの模様替え
  • 前照灯尾灯などの灯火類を交換し、光度や色温度を変化させたり、レンズのデザインを変更する
  • 各種ステッカーを貼り付ける
  • スモークフィルムの貼り付け
  • 車種やグレードをあらわすロゴを、他社や上位車種、海外仕様車や海外現地生産モデルのものと交換する


構造等変更検査

改造車であっても、違法改造(後述)や整備不良などの不備がなければ車検に合格し、公道を走行することはできる。ただし、不備がなくとも車検証記載事項の内容を書き換えてしまう[3]など一定の範囲を超える改造を施している場合は、構造等変更検査(改造車検、公認車検)を受けて改造内容の認定を受ける[4]。この検査に合格すると、車検証の車両型式の部分に「改」の文字が入る。

車検証に「改」が入った改造車は、後述の違法改造車とは全く異なるものであり、合法的な車両である。したがって、その改造内容をもって警察による検挙の対象にはならない。

一定の範囲を超えない改造を施した場合

軽微な寸法や重量の変更(一定の範囲を超えない改造)は構造変更には至らず、現車で安全性を確認し、記載変更のみで対応する(改造車には該当しない)。この場合、目視検査の他、寸法や重量の計測が必要である。計測は、燃料を満タンにし、乗員スペアタイヤ工具を含まない状態で行う。ボディカスタムや付加物による構造変更のみの場合にも「改」の文字は入らないが、前述の通り、違法改造や整備不良などの不備がなければ車検には合格できる。

違法改造車

違法改造車または不正改造車とは、改造車のうち道路交通法の規定や道路運送車両法の保安基準に適合しない改造を施している場合や、自動車検査証の内容と異なる状態(乗車定員が2名であるにもかかわらず5名分の座席が装着されているなど)にある自動車やバイクのことを指す。当然ながら違法改造を施した状態で公道を走行すると、警察に検挙される。

このような車両はそのままの状態では、原則的に車検には合格しないため、車検の時期になると違法改造をしている個所を改善して車検を通した後、再び元の違法改造の状態に戻すといった手を使っているため、ある意味不正に車検を通過しているといえる。また、道路運送車両法第99条の2(不正改造等の禁止)により、保安基準に適合しない改造そのものが犯罪(道路運送車両法違反・不正改造)であると見なされており、保安基準に不適合となるような違法な改造を施した業者が警察に摘発、逮捕された事例もある[5]

違法改造車が警察に検挙されると、違法改造改善のための整備命令が発令され、車両に「不正改造車」と書かれたステッカー(整備命令標章)が貼り付けられる。この命令を受けた車両の所有者は、15日以内に当該車両について違法改造個所を改善したうえで管轄の運輸支局に持ち込み、改善確認の検査を受けなければならず、15日を経過しても検査を受けなかったり改善確認がされない状態でステッカーを剥がしたりするとナンバープレートや車検証が没収され、最大6か月間、当該車両の使用停止が命令される。整備命令に従わない場合は50万円以下の罰金が科せられ、使用停止になっても当該車両を使用した場合、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金の刑に処せられる[6]。これに関連して、この違法改造の改善検査終了後に元の違法改造状態に戻すという行為を行っていた整備業者が逮捕および強制捜査を受けた事例がある[7]

違法改造の例

  • マフラーからの音量が規制値をオーバーしている状態(製造年などにより規制値は異なる)。
  • 排気ガス基準をクリアできない(触媒を通過させずに、排気ガスをそのまま大気開放している場合など。当然触媒ストレートは違法)
  • 最低地上高(地面と車体底部までの間隙)が9cm以上確保できていない状態の、限度を超えたローダウンなど(各車両のホイールベーストレッドによって必要とされる最低地上高は変動する)。
  • 歩行者を傷つけてしまうような恐れのある外装部品を装着している(カナードや大型のウイングなど)。
  • タイヤがフェンダーからはみ出ている。
  • クラクションの音量が基準の115dBを超える音量を発するもの、音色が変わるもの(ミュージックホーン)、エコー付き(スイッチを押した後も音の余韻が残る物)を装着している。
  • フロント、運転席、助手席のガラスにスモークフィルムを貼り付け、透過率70%を確保できない状態にする[8]
  • フロントガラスなどに装飾板を張り付け、視界不良の状態にする[9]
  • テールランプをクリアテール化(透明なレンズを装着)したにも関わらず、赤以外の発光の電球であったり、赤色の反射板を取り付けしない(ウインカーの場合も発光色が橙色以外は違法)。
  • ハイマウントストップランプの常時点灯(テールランプと連動し夜間のライト点灯時に常時点灯するよう改造)。
  • 方向指示器(ウインカー)以外の点滅球を外装に取り付けたり、保安基準以外の色の電球を使用。
  • 社外シートやロールバーなど装着した場合に、乗員保護対策ができていない。
  • 自動車登録番号標(ナンバープレート)を瞬時に視認できないよう改造を加える(斜めに折り曲げ後方から視認されにくくする、蝶番などで取り付け時の角度を水平~垂直に変更できるようにする、表面にアクリル製などの板を取り付けるなど)。
  • 車検証に記載された数値より大きい排気量のエンジンに換装(2.0リッター車に3.0リッターのエンジンを載せるなど)しているにもかかわらず、構造等変更検査を受けずに走行させる(自動車税脱税になる)。

より詳しくは、近隣の運輸支局などに問い合わせをされたい。

改造車の自動車保険

車検証に「改」が入った改造車は合法であるにもかかわらず、任意自動車保険への加入を拒否される場合がある。違法改造車は引き受けないが合法改造車については引き受ける損害保険会社がある[10][11](ただし、インターネット経由での見積もりはできなかったり、加入できても保険料が割高になる場合がある)。その一方で、損害保険会社によっては「改」のあるなしのみで判断される場合もある(「改」があれば構造変更内容の如何に関わらず問答無用で加入を拒否されるという実例を検証した個人ユーザーも存在する[12])。

形態

脚注

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  1. ^ いすゞ・エルガノンステップtype-A(KL-LV280系)、日産ディーゼル・UAノンステップGタイプ(KC-UA460系・KL-UA452系)など。
  2. ^ 日産ディーゼル・UAノンステップのうちGタイプは車体架装メーカーの西日本車体工業が独自に製造した車両だが、後に日産ディーゼルから正式に発売されている。いすゞ・エルガtype-Aは当初からいすゞ自動車から正式発売されている。
  3. ^ 重要保安部品を交換せずに記載事項のみの場合は構造変更ではなく記載事項変更で済む。
  4. ^ 自動車検査・登録ガイド 構造等変更検査 - 国土交通省
  5. ^ 2003年12月19日 パワーアップは違法改造 石川県警がチューニング・ショップ摘発 - Response.
    2005年03月14日 車の窓に違法フィルム張る、業者ら2人初の逮捕 - 読売新聞[リンク切れ]
  6. ^ 不正改造の罰則等 - 国土交通省
  7. ^ 2003年7月1日 その場しのぎで不正改造整備……大阪府警が業者に初の強制捜査 - Response.
  8. ^ これらのガラスには実質的にフィルムを貼り付けることが不能。当然フルスモークは違法。
  9. ^ トラック視界妨げる装飾板黙認、運送会社を捜索 読売新聞 2013年1月23日
  10. ^ 改造車の場合は、どのように見積りすればいいですか?” (日本語). チューリッヒ保険. 2012年5月31日閲覧。
  11. ^ 改造されたお車について” (日本語). ソニー損保. 2012年5月31日閲覧。
  12. ^ わらしべ プリメーラ改 - オーテックバージョンの任意保険(2013年5月15日時点のアーカイブ

関連項目


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