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開発元 | Google Inc. |
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最新版 | 7.3.0.3827 / 2017年7月11日 |
対応OS |
Windows 7以降 macOS X10.8以降 Linux Kernel 2.4以降 Android 4.0以降 iOS 4.3以降 *動作要件外OSは旧バージョンのみ対応 |
種別 | Virtual globe |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト |
www |
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Google Earth(グーグルアース)は、Googleがインターネットを前提として開発したバーチャル地球儀システムである。クライアント・ソフトウェアは2005年6月28日から無料配布が開始された。
世界中の衛星写真を、まるで地球儀を回しているかのように閲覧することができる。同様のソフトで、先行していたアメリカ航空宇宙局の NASA World Wind とほぼ同様の動作をする。当初は、Windows 2000 と Windows XP のみで動作したが、2006年1月10日に Mac OS X に対応したバージョンが公開された。Google Earth 4 ベータ版 (Ver.4.0.2080) より正式に日本語に対応している。
2008年10月27日、iPhone や iPod touch などの iOS に対応した Google Earth for iPhone を公開した。2010年2月22日には同社が提供する Android OS のバージョン2.1以上に対応したバージョンを公開した。
多くの人々に誤解されているが、このバーチャル地球儀システムのアイデア自体はGoogleが生み出したものではなく、メディアアート作品の制作会社であるART+COMが、1994年に商業目的でTerravisionとしてアイデアを考案・システムを開発し、特許まで取得していたものである。1994年に、ART+COMで、ATMによる専用回線と当時世界最高の性能を叩き出していたCGワークステーションであるSGI Onyxを用いてTerravisionの開発を行っていたエンジニアがGoogleに移籍し、インターネットとパソコンを用いてGoogle Earthの開発を開始した経緯がある。この際に、GoogleがART+COMに対して特許料を支払わずに勝手に商業展開を行ったため、ART+COMからTerravisionに関する特許権侵害による訴訟を起こされてしまっている[1]。従って、一般人の間でも広く活用されているシステムとなったが、特許権に関する深刻な問題を抱えたまま開発・運用が継続されている。
Google Earth は、地域により異なるが基本的には地球全域はEarthsat社の衛星写真を用いている。北米の一部では、パブリック・ドメインな衛星写真(例:NIMA (National Imagery and Mapping Agency)、ニュージャージー州など)を用い、その他の領域においては衛星写真販売各社(DigitalGlobe、Bluesky など)の衛星写真を用いている。ごく一部の地域ではチャーター機による航空写真を用いている。
先行してベータ版として公開されていた Google マップ自体は、Keyhole社を買収して開始されたサービスである。このため、Google Earth から直接アクセスできる Google Earth BBS も、Keyhole.comドメインとなっている。当初は Google マップと同じだった地点の画像も、Google Earth では細かく見えるよう、画像が差し替えられている部分がある。
2005年にニューオリンズ近辺で発生したハリケーン・カトリーナ被害のため、該当地域を閲覧するためのサーバが特別に用意され、起動時にどのサーバを閲覧するかを選択できるようになっている。
地球全土の解像度や色彩は、一様ではなく、画像が撮影された時期もまちまちである。
標準的な解像度は 15m であるが、大都市や興味深い施設などでは、解像度 1m の高解像度画像が使われている。極めて限られた地域では、解像度 60cm, 30cm, 15cm の画像が使われており(例:マサチューセッツ州ケンブリッジ "Cambridge, Ma.")、この場合は車の車種や、木々が落とす枝の影さえ判別できるほどである。なお、アメリカの治安機密に触れる場所については、モザイクが掛けられていることがある。
アメリカでは、Google Earth と連携したカーナビがフォルクスワーゲンより2006年2月に発表された。
日本近辺では当初東京都や横浜市などの大都市部が高解像度であった。台湾・台北、北朝鮮・寧辺の核施設近辺も高解像度であった。
2005年8月16日に、世界的に高解像度地域が増え、日本近辺では大阪市、名古屋市、札幌市、神戸市、広島市などの主要都市が次第に高解像度となった。
台湾の各都市、韓国のソウルその他の都市、北朝鮮の平壌、中国の上海が高解像度となった。世界の主要都市や核施設なども見ることが可能である。カトリーナやパキスタン地震、日本では東日本大震災による津波の被害状況の衛星写真も確認することができる。
前述の Version 4 ベータ版のアップデートにより日本のスポット情報が提供されるようになったほか、簡単な3Dポリゴン表示も利用できるようになった。
最新版の Google Earth 5 では、海中を表示したり、航空写真を時代をさかのぼって表示したり、ツアーを録画することが可能である。火星を表示するモードも利用できる。
2010年4月27日に、Google マップ上で Google Earth の 3DCG を表示できるプラグインが公開された(Google Earth 単体に比べ、機能面が制限されている)。
Google Earth 6 からは、検索機能の強化、Google+ との統合、樹木の3D表示、航空画像のシームレスな表示などの機能が追加された。
またストリートビューがレイヤから廃止され、Googleマップのようにペグマンをドラッグして、シームレスにストリートビューに切り替わるように変更された。
2017年7月11日に公開されたGoogle Earth 7.3.0よりpro版に一本化された。
基本的なインターフェースは、マウスのドラッグで移動し、画面下のコンソールパネルで拡大縮小、回転、ティルト(傾き)を調整するが、ダブルクリックや右ボタンドラッグ、ホイール操作にも動作が割り付けられており、慣れればマウスだけでもかなりの操作が可能となる。Altキーを押しながらの操作は、たいていの場合「緩やかに」という指定になる。
基本的には、画像データは PC 上に置かず、すべてインターネット経由で Google 社のサーバから転送する。回線速度が遅いユーザーは、高解像度領域を表示した時に特に表示が遅くなってしまう。転送された画像データは、メモリとハードディスクにそれぞれキャッシュするようになっている。
描画エンジンには OpenGL と DirectX を選択することができる。
多彩なオプションが用意されており、カスタマイズができる。国境線(北米などでは州境)を線で表示できるほか、多様なオプション表示(ホテルなどの商業施設、空港などの公共交通施設など)が選択可能である。
標準での標高・視点距離表示はマイル・フィートが使われているが、オプション画面でメートル (SI) にすることができる。
3DCADベンダーとして有名な Bentley Systems (USA) の主力製品である3次元CAD:MicroStation により Google Earth へ 3D Model を export できるようになった。それらの Model に word, excel, pdf などのファイルや Model に関するCADデータなどのリンクを設定し、Google Earth 上で情報共有できるようである。
2017年4月18日に公開された。Web版「Google Earth」は、Webブラウザーで3DCGを表示するための標準API“WebGL”で実装されており、現在地へ移動する機能や、任意の場所を検索する機能はもちろん、毎週追加されるバーチャルツアー“Voyager”、クリックするとランダムでどこかへ連れて行ってくれる“I'm feeling lucky”、その場所の歴史や情報、写真などを閲覧できるナレッジカード、2Dビューと3Dビューの切り替え、共有といった機能を利用することができる。
地名や座標を入力するための Fly to というテキストボックスがある。
地名などを検索する機能があるが、予想通りの動作をしないことがある(例えば "Fuji, Japan" と入力すると、北海道・斜里岳付近に移動する)ため、日本人にとっては使いにくいものとなってしまっている。綴りのミスも散見される。(例:香川県丸亀市→Maragume)(最新バージョンでは、ほとんど入力通りの動作をする)
地図が手元にあり、座標が分かっていれば、
のような指定法も可能である。
Google マップの座標を Google Earth で閲覧するためには、URLの一部をコピーして、Google Earth の「Fly to」に貼り付ける方法が手っ取り早い。具体的には、URL 中の"ll="に続く数字(例:"34.914551,-117.882271")をコピーし、Fly to に貼り付ける。
現在[いつ?]、日本語による住所検索に対応している。指定された住所を入力すればその付近へ移動する。
Google Earth では、Placemark を置いてその上でセーブ操作を行うと、KMLファイルまたはKMZファイル(KMLファイルをZIP形式で圧縮したもの)をローカルに保存できる。
これをWebページにアップロードして、ユーザーにダウンロードさせるという手法が取れる。Google Earth がインストールされていれば、拡張子 .kml と .kmz ファイルは Google Earth に関連づけがなされるため、非常に便利である。
地点を連続して移動する「ツアー」機能がある。
SketchUpは、2006年にGoogleが買収後、Google Earthと連携して建物の三次元モデルを作成する機能を備えた。2017年現在も利用可能である。
Google ビルディング メーカーは、ウェブブラウザ上でGoogle Earth用の三次元モデルを作成するウェブサイト。2013年にサービス終了し、現在は利用不可となっている。
また、グラフィックカードについては、次のメーカーのものが動作確認されている[要出典]。
Ubuntu と RHEL Linux のディストリビューションの最新バージョンで公式にサポートされている。
ウェブブラウザ上でGoogle Earthを動作させるプラグイン。2017年1月11日に廃止された。[3]
最小要件
なお、3G版の iPhone(携帯回線に契約しているもの)でも Wi-Fi 接続を推奨している[4]。
2008年に廃止された[5]
有料版の「Plus」では、次のような機能が付加されていた。
料金は年間20米ドルで、クレジットカード決済のみ。
バイナリは無料版と共通であり、インストール先のディレクトリ名が plus になっているため、混乱するユーザーも散見されるが、課金の手続きを踏まなければPlus版にはならない。閲覧にとどめ、付加機能を利用しないのであれば、無料のまま使い続けることができる。
研究機関・教育機関向けのプロスペック版だったが、後に無償で解放された。
2015年より、無料のライセンスキーを取得し、一般向けに利用可能となった。
Google Earth の知名度と解像度の高さ、画像データの豊富さからニュース映像で衛星写真として取り上げたり、バラエティ番組で目的地を紹介する際の映像として取り上げるケースもある[9]。
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