この項目では、1998年に設立された自動車会社について説明しています。航空機エンジンなどを製作するメーカーについては「ロールス・ロイス・ホールディングス」を、1906年に設立された自動車会社に始まるロールス・ロイスの総説については「ロールス・ロイス」をご覧ください。 |
企業形態 | 株式会社 |
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業種 | 製造業 |
設立 | 1998年(前身: ロールス・ロイス リミテッド 1906年) |
創業者 |
ヘンリーロイス チャールズ・ロールズ |
本社 | イギリス、グッドウッド |
主要人物 |
Ian Robertson(会長) Torsten Müller-Ötvös(CEO) |
製品 | 自動車 |
売上高 | $28000万ドル |
$2800万ドル | |
従業員数 | 1,500人 |
親会社 | BMW |
ウェブサイト | www.rolls-roycemotorcars.com |
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ロールス・ロイス・モーター・カーズ(Rolls-Royce Motor Cars )は、イギリスの高級自動車メーカーである。BMWが1998年にイギリスウェスト・サセックス州グッドウッドに同社を設立し、ヴィッカースからロールス・ロイスブランドを引き継いで、ロールス・ロイスを製造・販売している。
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ロールス・ロイス(Rolls-Royce Limited )は、1906年、イギリス北西部のマンチェスターに設立され、乗用車や航空機用エンジンを製作していたが、1971年に経営破綻し、国有化された。1973年、ロールス・ロイス社のうち自動車部門(ロールス・ロイス、およびベントレーブランドの乗用車の生産)のみが分離され、同国の工業メーカー、ヴィッカースに売却された。この再度民営化された会社がロールス・ロイス・モータース(Rolls-Royce Motors )であり、1992年からはドイツのBMWとの提携を開始し、同社からロールス・ロイス・シルヴァーセラフに搭載するV型12気筒エンジンやベントレー・アルナージに搭載するV8エンジンの供給を受けるなどしていた。
1998年、ヴィッカースはロールス・ロイス・モータースの売却を決定、売却先としてはそれまでの経緯からBMWが最有力とされた。同年4月、3億4,000万ポンドでBMWへの売却成立が報じられたが、翌5月、同じくドイツのフォルクス・ワーゲンが4億3,000万ポンドの買収額を提示、同6月5日、同社による買収が決定した。
ところが、ロールス・ロイス(自動車部門)の売却時には、同じくロールス・ロイスを起源とする航空機用エンジンメーカーであるロールス・ロイス・ホールディングスが、ロールス・ロイスのブランドや企業ロゴマークなどの権利を保持する、との約定があった。その当時、ドイツに合弁会社BMW ロールス・ロイスを設立するなど、BMWとのジョイント・ベンチャーを行っていたロールス・ロイス・ホールディングスは、フォルクス・ワーゲンではなくBMWにそれらの権利を譲渡することを決定、ロールス・ロイスのブランドとロゴマークは、4,000万ポンドでヴィッカースからBMWに譲渡された。BMWとの航空機エンジンの合弁事業は後にロールス・ロイス・ホールディングスの会社であるロールス・ロイス・ドイツになった。
結果としてロールス・ロイスの本社と工場等の固定資産、ロールス・ロイスの企業マスコットであるスピリット・オブ・エクスタシー、大型で縦格子の入ったフロントグリルの意匠権、さらにベントレーブランドはフォルクス・ワーゲンの所有となる。その一方で、ロールス・ロイスのブランドやロゴマークを使用できるのはBMWであるというねじれが生じ、両社ともに完全なロールス・ロイスの乗用車を生産、販売することができない状態となった。またBMWは12か月の猶予を持って、ロールス・ロイス/ベントレー向けエンジンの供給を停止することが可能であった。
ここでBMWとフォルクス・ワーゲンは以下のような合意に達した。1つは、1998年から2002年までBMWはフォルクス・ワーゲンによるロールス・ロイスのブランド使用を認めるとともに、BMW製エンジンの供給を続ける。もう1つは、2003年1月1日からロールス・ロイスを生産・販売する権利はBMWが所有するというものであった。
2003年1月BMWはロールス・ロイスのブランドで乗用車を製造・販売することが可能となり、ここにロールス・ロイス・モーターカーズ社を、イギリス南部、ウェスト・サセックス州グッドウッドに設立した。この、かつての本拠地、マンチェスターとは異なる拠点が示すように、旧ロールス・ロイス・モータースが有していた生産設備、従業員、知的財産などの一切はフォルクス・ワーゲンの所有のままであり、BMWには移譲されていない。したがって、現在のロールス・ロイス・モーター・カーズは、ブランドと採用されている意匠こそロールス・ロイスの伝統を受け継いでいるものの、実態はBMWによる全く新規の自動車会社となっている。
2003年から新開発車ファントムの生産・販売を開始した。2003年10月に発表された新型ファントムは、デザインモチーフを往年のシルヴァー・クラウドから採り、スピリット・オブ・エクスタシーを頂にしたパルテノン神殿風のラジエーターグリルを引き続き用いた。その後、ファントムシリーズの最大の市場はアメリカ合衆国であり、なかでもロサンゼルス地区での販売が突出した。次いでイギリス、中華人民共和国の順であった(2006年)。
2003年からファントムの生産に始まり、ファントム・エクステンディッド・ホイールベース、ファントム・ドロップヘッド・クーペ、ファントム・クーペの販売を行った。
2006年12月、イアン・ロバートソン会長兼CEOは、中華人民共和国が日本を追い越し、ロールス・ロイスにとってアジア最大の市場となったことを発表した[1]。2009年のジュネーブ・モーターショーでコンセプトカーの200EXを公開し、後にロールス・ロイス・ゴーストの名が与えられた[2]。
1978年までに3357台販売された[7]。
年度 | 販売台数 |
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2005 [8] | 796 |
2006 [8] | 805 |
2007 [9] | 1,010 |
2008 [10] | 1,212 |
2009 [10] | 1,002 |
2010 [10] | 2,711 |
2011 | 3,538 |
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