この項目では、娯楽施設について説明しています。心霊スポットについては「幽霊屋敷」をご覧ください。 |
お化け屋敷(おばけやしき)は、お化けの出そうな状況を作り出して客に恐怖心を煽るために作られた日本の娯楽施設[1]。日本以外にも類似の施設はあり、英語では"haunted house"、"haunted attraction",中国語では"鬼屋"などと呼ぶ。
娯楽施設としてのお化け屋敷は、映像や音響、からくり、役者などを駆使し、利用者に対し幽霊や怪物に対する恐怖を疑似体験させ、楽しませる事を目的とする施設である。遊園地等に常設される例は多い。また、日本では他、祭りに際して屋台等と並んで臨時に設けられる場合も多い。なお、仮設営業されるものは見世物小屋の一形態であり、「薮」と呼ばれた[2]。
お化け屋敷を大きく分類すると、以下の種類に分けられる。
常設展示のお化け屋敷と言われているのは1835年、ロンドンで蝋人形作家のマリー・タッソーが作った「Chamber of Horrors」(マダム・タッソー館)といわれている。 同時代の1830年、日本でも江戸の大森(東京都大田区大森)の医者の瓢仙が「大森の化け物茶屋」を自宅の庭に作っており日本のお化け屋敷の原型と言われている[3]他に、鶴屋南北が夏場の歌舞伎の演目に採り上げたり、2代目・泉屋吉兵衛(泉目吉)が発展させたという説もある[4]。遊園地に常設された最も古いお化け屋敷は昭和30年代に宝塚ファミリーランドにあった物。
娯楽施設では、建物内を暗くして亡霊や妖怪が出そうなシーンを演出する。皿屋敷のような怪談の幽霊が登場する場面を再現したり、各所に幽霊に扮した人や機械仕掛けの妖怪を配置したりして、訪れる人を怖がらせる。必ずしも恐怖スポットのお化け屋敷を再現しているわけではなく、古井戸などの屋外の風景や、地獄で死者が鬼に睨まれるような場面が再現されていることもある。
現在では廃墟となった病院や学校、家屋などをテーマにしたものが多くなってきている。また、「リング」や「呪怨」などといったホラー映画とのタイアップにより期間限定でイベントを行う事も多い。
中学校や高等学校の文化祭などでは、模擬店の一環としてお化け屋敷をしつらえる事がある。
多くのアメリカ人の意識にお化け屋敷のひとつの典型として刷り込まれているものにディズニーランドのホーンテッドマンションがあるが、それが現代のハイテクによるものだと思ってしまうのは誤解であって、そのノウハウの多くは19世紀の中頃にヨーロッパで大人気を博した出し物 ファンタスマゴリーにおけるノウハウの流用・焼き直しなのである[6]。
またその古典主義的な屋敷は、18世紀イギリスにおける廃墟ブームやゴシック趣味も影響を与えている。そこに見られるのは、もともとの中世の建築様式のゴシック様式なのではなく、むしろ、近現代の視点から見て異なった意味で用いられるようになった「文化としてのゴシック様式」を表現したものである。ゴシック小説におけるゴシックとも言え、言ってみればエドガー・アラン・ポー的な雰囲気を衣装としてまとった建築なのである。
イギリスではかつて、クリスチャンの離婚を認めないバチカンと、離婚しようとしたヘンリー8世が衝突し、カトリックに対抗し英国独自の国教(イングランド国教会)を定め、カトリックの修道院をことごとく解体した。200年も経ち18世紀になると、これらの建物が廃墟となり、この世のものとは思えない情緒をたたえるようになった。当時、墓地派と呼ばれる詩人らの活動があったこともあり、人々は廃墟の中に美を見出し、廃墟を楽しむことが流行した。廃墟風の建築を設計する建築家もひっぱりだこになったほどである。ホーンテッドマンションにはそうした文化の影響があるのである[6]。
日本では夏季のお化け屋敷需要が高く、お化け屋敷を制作するお化け屋敷プロデューサー・お化け屋敷クリエイターが多く存在する。
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