電源回路(でんげんかいろ、英語:power supply)とは、入力電力から必要とされる出力電力を生成する電力回路である。電力変換回路とも呼ばれる。入力から出力の間に変換されるものには、電圧・周波数・力率・波形・直流-単相交流-三相交流などがあり、また入出力の絶縁のために用いられることもある。広義では電池も含めることがある。
スイッチング制御電源においては一般的にパルス変調が用いられる。
DC-DCコンバータ(直流・直流変換器)とも呼ばれる。
整流器・AC-DCコンバータ・AC-DC変換器、直流安定化電源などと呼ばれる。ACアダプタもこれに含まれる。
インバータ(逆変換器)と呼ばれる。
AC-AC電圧コンバータ(交流変圧器・交流電圧変換器)、変成器(へんせいき)、トランスとも呼ぶ。
変圧器のタップ切換えや、サイリスタブリッジの位相制御が用いられる。
三相交流電力を別の周波数・電圧の交流電力に直接変換する。サイリスタなどを用いたブリッジ整流回路の位相制御角を調節して、任意の交流出力を実現している。出力周波数の最大値は入力周波数の1/3 - 1/2程度であり、また力率が悪いなどの問題がある。
自己消弧能力を持つ高速半導体デバイスを使用し、電源電圧を直接PWM制御して、任意の電圧・周波数を出力する直接変換型電力変換装置である。入力三相電源と出力三相を、直接9個の高速スイッチングが可能な半導体素子を用いた双方向スイッチにより接続し、出力側の電圧制御と同時に電源側の入力電流制御を可能としている。双方向スイッチの構成としてはIGBT・ダイオードを逆並列に接続したものが一般的であるが、その他の構成も報告されている。入力側にはPWMスイッチングのリップル成分除去のため、小型のLCフィルタを用いる構成が一般的である。通常のPMWインバータとは大きく異なる回路構成と独自の制御方法により、主に以下の特徴を有する:
PWMの変調方法には、以下のものがある:
交流電源系統の電圧安定化や力率改善のための回路であり、
のために使用される。
複数の増幅素子を有する増幅回路では、終段増幅素子の消費電流(出力)の変化により電源ラインに電圧降下が発生し、それが前段増幅素子に伝わって発振を引き起こすことがある。その防止のため、電源ラインに抵抗器またはインダクタを挿入し、各増幅段の電源と並列に最短距離でコンデンサを接続する。これをデカップリング回路と呼ぶ。デジタル回路では、各集積回路の電源端子(ピン)と並列に積層セラミックコンデンサなど周波数特性の良いコンデンサを接続して用いることが原則である。
デジタル回路はリセットの瞬間、全てのゲートが同時に状態遷移し、大電流が流れる。デカップリング回路がないか十分ではない場合、このとき電圧降下が発生する。バイポーラ素子を使った回路において、入力信号が電源電圧を上回るとラッチアップと呼ばれる短絡が発生し、素子を破壊するおそれがある。絶縁層を持つCMOS回路においては寄生トランジスタがないのでラッチアップは起きないが、入力段を保護しているダイオードが降伏してしまい短絡することがある。
近年の高性能CPUは電源要求が厳しく、リセットの瞬間に100Aを超える大電流が流れる製品も少なくない。基板には大量のデカップリング用コンデンサを配し、CPUパッケージ上にも数十個の積層セラミックコンデンサを取り付けている。CPUは大量の熱を発するが、この熱がこもりデカップリング用コンデンサーを加熱して寿命を縮め、ひいては容量抜けによって設計外の場所に大電流が流れて装置を破壊してしまうことがある。対策としては、マザーボード上のコンデンサがエアフロー上適切な位置に配置されている製品を選ぶ、装置内部に熱がこもらないように設計された筐体を選ぶことである。
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